色彩コラムvol.6 ~人に頼る=弱さではない〜
2019.08.16
あなたは「人に頼る」ということが出来ますか?
人に頼るのが苦手な人は、
お願いするくらいなら自分でやった方が早いし、
ラクだと思っていませんか?
それは「完成度や満足度が自分でやった時と違う」
「自分の思い通りにやってくれないと嫌」という
心理状態が隠れているのかもしれません。
そういう人ほど、自分にも他人にも厳しくなっていたりします。
いわゆる完璧主義者。
人に頼ることが苦手な人の特徴
人に頼ることが苦手な人は、
・人に頼ると迷惑がかかる
・自分の弱みを知られたくない
・借りを作るようでお返ししないといけないと思ってしまう
・人に頼ることは甘えだと思ってしまう
という特徴があります。
そもそもある程度出来てしまうから何でも一人でかかえてしまう。
オーバーワークしている人が多いのではないでしょうか。
人に頼ることが苦手な人を色彩心理で表してみると・・・
人に頼ることやお願いすることが苦手で自分で全部やってしまう人は、
実はとっても真面目で責任感が強く、何でもこなしてしまいます。
色彩心理で表すと、「真面目」「責任感が強い」はブルー
ブルーのポジティブ要素が出ている時は、
冷静で礼儀正しく情に溢れ、包容力がありますが、
ひとたびマイナス要素が出てしまうと、
我慢強いために感情を抑圧し、
頑固なゆえにミスを許さないところがあります。
そして、「何でもこなしてしまう」というのはグリーンがその性質を持っています。
グリーンのポジティブ要素が出ている時は、
物事の全体を見て本質を見極める力がありますが、
マイナスの要素が出てしまうと、
周りに合わせすぎて優柔不断になり
自己犠牲を感じてしまいます。
このように感情を色彩心理に当てはめると、
自分の心の状態を客観視することが出来ます。
そう考えると、色を使って心の対処法も見えてきたりします。
「補色」を使ってお願い上手になる
色彩には補色というのがあります。
補色とは、互いの色を最も目立たせる色の組み合わせでもあり、
お互いを補う色のことです。
頼られるとうれしい心理
ブルーのマイナスの要素が強く出てしまっている時は、
補色であるオレンジの要素を取り入れてあげると効果的です。
オレンジは行動して学ぶことを楽しめます。
だからこそ失敗してもめげない!
応援してくれる人に助けられながらもやり抜く力がわいてきます。
ぬくもりや温かみのあるオレンジは人と人とのコミュニケーションを大切にします。
人は人から頼られるとうれしいものです。
「持っている知識や技術を人に伝えたい」
「自分の出来ることで人のお役に立ちたい」
人にはこのような欲求、人の助けになりたいという
プログラムが組み込まれているのです。
だからこそ、人との関わりをスムーズにしてくれる
オレンジを意識してみるのもいいかもしれません。
足りないところは自分で埋めなくていい
グリーンのマイナスの要素が強く出てしまっている時は、
補色であるレッドの要素を取り入れてあげると効果的です。
レッドは地に足をつけて力強く生きるためのエネルギーがある色です。
勇気と行動力があり、精力的に人を駆り立てる感情もレッドの要素になります。
何かを成し遂げるためには周囲も巻き込むほどの情熱と破壊力があります。
人はひとりでは生きていけません。世の中にはたくさんの人がいます。
自分が苦手だと思うことを、すんなりとやり遂げてしまう人はいるのです。
成功している人=完璧な人ではありません。
足りないところは自分で埋めようとせず、
得意な人に任せてしまいましょう。
そして『大きな成果を出す人はお願い上手』
自分の眠っている感情を呼び覚ますような
「目覚のエネルギー」のレッドを意識してみるのもいいかもしれません。
人に頼ることで新たな視点と出会える
人に頼ったり助けてもらうことは、自分の弱さを示すものではありません。
頼ることに必要以上の罪悪感を持ち、先回りして思い悩む必要もないのです。
ひとりで全てをやろうとすることは、自分の視点でしか捉えられないということでもあります。
物事はいろんな方向から見ることで、自分の思い込みに気づいたり、
新しい視点を持つことが出来るのですから、他人の力を借りることも時には必要です。
完璧ではなくベストを尽くそうと思うことが大切。
そして、ひとりで頑張らなくてもうまく行くと思うこと。
決して尽くすことではなく、押し付けるものでもなく、
ただ素直に「あなたの助けが必要」ただそれだけのことなのです。
writer 成海 舞乙(mao narumi)
torie本部講師 成海 舞乙
torie認定 色彩心理メンタルトレーナーを開講出来る、数少ない講師の一人として活動しています。色彩心理学×ライフスタイルで、他人の目を気にせずラクに生き、自分のために生きるきっかけ作りのお手伝いをしています。