色彩コラムvol.8 ~ハロウィンカラーには意味があった!~
2019.10.16
近年、日本でも賑わいを見せているハロウィン
街を歩くとハロウィングッズやハロウィンイベントなど、
10月31日のハロウィンのお祭りで一色になりますよね。
今日は、ハロウィンの起源と、ハロウィンカラーについてお話したいと思います。
ハロウィンはいつから始まったの?
ハロウィンは元々、古代ケルト民族が行われていたサウィン祭が起源と言われています。
古代ケルトでは11月1日が新年で、前夜祭にあたる10月31日が
秋の収穫を祝う大きな盛会が開かれていたそうです。
また、この日には先祖の魂がこの世に戻るとも信じられていました。
しかし、悪魔や魔女なども一緒にやってきて、作物や子供たちに悪い影響を与えると考えていた人々は、
身を守るために悪魔と同じような仮装をして、仲間と思わせていたと言われています。
これがハロウィンの起源です。
ハロウィンカラーと言えば・・・
「オレンジ」「ブラック」「パープル」の3色が思い浮かぶのではないでしょうか。
いったいこの3色にはどんな意味があるのでしょうか。
それでは1つ1つ見ていきましょう。
ハロウィンカラー「オレンジ」
ハロウィンカラーと言えば、あのオレンジのカボチャをイメージするのではないでしょうか。
オレンジは見るだけでなんだか楽しくなりませんか?
オレンジは、ポジティブの意味として「喜び、明るい、寛容、自由、楽しい」というのがあります。
オレンジは見るだけでもあたたかく感じ、気持ちも明るくさせてくれます。
オレンジを好む人は、恐れを知らぬ人で好奇心旺盛。
危険な場所を冒険したり、興奮を感じるような事を望んだりします。
ハロウィンでは、周囲とのコミュニケーションや仲間意識が高くなるので、
そういったオレンジのパワーが発揮されるのかもしれません。
人々の陽気な心や楽しみたい気持ち、冒険心などにもオレンジには効果があるのです。
ハロウィンカラー「ブラック」
ブラックのネガティブな意味として「恐怖、罪悪感、孤立、喪失感」があります。
死者をお迎えする意味として、悪魔や魔女など死と闇がブラックのイメージなのかもしれません。
ブラックをネガティブに捉えると、気持ちが沈み暗い気持ちになりますが、
苦しみも悲しみもすべて合わせた「清濁併せ吞む」というような
全ての色が混ざったという意味の洗練された大人なのもブラックの特徴です。
ハロウィンカラー「パープル」
パープルは月あかりで少し明るくなってきた空の色を表しているのではないかと言われています。
ハロウィンが行われているのは夕方から夜ですよね。
幻想的でミステリアスな時間です。
パープルのプラスの意味として「高貴、感性、思慮深い、神秘的」などがあります。
もともと、ハロウィンの起源は古代ケルト民族が行っていた収穫祭なので、
とても神聖で静寂な雰囲気を醸し出す意味としても捉えられるかもしれません。
さいごにおまけの話し
日本のハロウィンと言えば仮装。
かつてはハローキティがハロウィンの先駆けだったそうですが、
当時はさほど広まらなかったようです。
そしてあの世界のディズニーが本格的に秋のイベントとして
「Happyハロウィン」をスタートさせたことにより、
世間にハロウィンが浸透していきました。
その後、じわりじわりと広がりを見せたハロウィンは、
コスプレも盛んな日本で仮装イベントとして定着していきました。
それが、近年の賑わいを見せている日本のハロウィンです。
日本では、商業的要素の強いイベントのイメージがあるハロウィンですが、
本来のハロウィンは、古代ケルト民族が「秋の収穫を祝い」「ご先祖様を敬い」
「新しい年を迎える準備をする」ことだったのだと思うと、
今年のハロウィンの迎え方がちょっと違ってくるように感じませんか。
writer 成海舞乙(mao narumi)
(各色の意味・・・色彩心理メンタルトレーナー講座より)
torie本部講師 成海 舞乙
torie認定 色彩心理メンタルトレーナーを開講出来る、数少ない講師の一人として活動しています。色彩心理学×ライフスタイルで、他人の目を気にせずラクに生き、自分のために生きるきっかけ作りのお手伝いをしています。