できる理由が探せる自動思考にするには。
2022.09.03
こんにちは。
中島輝です。
Aを選ぶべきか、Bにするべきか。
人生は選択の連続です。
そして、自己肯定感が低くなっている時、
私たちはどちらを選ぶべきか迷いがちで、
時間切れとなって後悔したり、
間違った選択をして傷ついたりすることになります。
自分はできと思える自己効力感、
自分を信じられるという自己信頼感
が薄れているので、複数の選択肢を比べて、
その先を予測することができなくなっているからです。
そんな時、書くことで見えるか効果を高め、
迷いを減らしてくれる方法があります。
それが「レファレント・パーソン」のワークです。
レファレント・パーソンとは、
人生の転換期に進むべき道を教え、示し、
援助を行ってくれる人のことです。
行動心理学の世界には、
「レファレント・パーソン論」
という考え方があります。
これは私たち誰もが本人にとって特えつな
レファレント・パーソンの存在から強い影響を受けて、
行動しているという理論です。
例えば、あなたが今、熱心に取り組んでいることを
始めた頃のことを思い出してみてください。
仕事でも、趣味でも、ボランティアでも構いません。
それに取り組むことになった時、
誰かの影響を受けませんでしたか?
いずれにしろ、
あなたが人生のいて重要な選択をした時、
そこに大きな好影響を与えてくれた偉大な人。
それが、あなたにとっての
レファレント・パーソンということになります。
注意して欲しいのは
レファレント・パーソンとは、
自分の生き方の指針になる人物ですから、
身近なロールモデルでも、
指導者であるメンターでもないということです。
大切なことは
「偉大なあの人ならどう考え、
どう行動すると思う?」と考えることです。
「レファレント・パーソン」は、その人物になり切って
想像し、自分が今、向き合っている問題を客観視するというワークです。
ノートを広げ、余白に次のような質問を書き込んでください。
「〇〇」には、あなたのレファレント・パーソンが入ります。
「もし、私が〇〇だったら、どう考えるか?」
「もし、私が〇〇だったら、こんな時どういう行動を取るか?」
「もし、〇〇が今の私をみたら、どんなアドバイスをしてくれるか?」
続いて、質問の下にレファレント・パーソンになりきって、
答えを書き込みましょう。
私にとってのレファレント・パーソンは、
アメリカの思想家ラルフ・ウォルドー・エマソンです。
例えば、新たなジャンルの仕事に挑戦するかどうか
迷っている時、こんなふうに書いてみます。
「もし、私がエマソンだったら、どう考えるか?」
「エマソンは『根拠のない自信こそが絶対的な自信である』と言っていた。
やるべきか、やらざるべきか悩んでいるということは、
やれる自信もあるということ。
だったら、やらざるべきか悩んでいるということは、
やれる自信もあるということ。
だったら、やってみよう。やってみての
失敗は、大きな学びにもなるはずだから。」
このように
「レファレント・パーソン」のいいところは、
視座が変わるところです。
「自分はできない」「ダメかもしれない」「自信が持てない」と、
そんなふうに自己肯定感が低下しているとき、
私たちは必要以上にネガティブになり、
「できない理由」ばかりを探す自動思考の罠に陥ります。
しかし、それは認知が歪んでいるだけであって、
視座が変われば問題が思いのほか小さなものだと
気付くのもよくあることです。
とはいえ、認定が歪んでいるときは、
歪んでいることそのものに気づきづらくなっています。
尊敬するレファレント・パーソンなら、
「どう考えるか?:「どうアドバイスしてくれるか?」
と視座をポジティブに変えていく。
「レファレント・パーソン」のワークは、
歪みの存在に気づかせ、セルフイメージを
高めるきっかけとなるのです。
あなたがもし
自分に自信が持てず。
自己肯定感が低下しているときは
「レファレント・パーソン」のワークを行い、
セルフイメージを高めてくださいね。
自己肯定感ノート
(SBクリエイティブ)
p112より
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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中島輝