人の気持ちが気になるあなたへ
2019.05.04
あなたは人の気持ちが気になって、
落ち込んでしまうことはありませんか?
例えば、
「仕事失敗してしまった。あの人から何か言われるんじゃないか」
「先輩からご飯に誘われた。行く気分じゃないけど、
先輩に嫌われたら怖いから断れない。」など、
人からどう思われてしまうのかが不安な事はなかったでしょうか?
私の事をエピソードを踏まえながらお話していきたいと思います。
私は地元岩手から上京して3年目になります。
それまでは看護師として岩手で8年間病院で勤めてきました。
小さい頃から私は、他人の目線を気にしてばかりの人間でした。
物心ついたときから人の顔を見ながら行動する子でした。
学校でいじめがあると、自分は嫌われないようにと、
目立たないように工夫していました。
母から「敵をつくっちやいけない」と言われてから、
更に人の目を気にするようになっていきました。
嫌われたかもしれないという思い込みが強く、
部活を辞めようとするほどまででした。
社会人になってからもその思い込みは変わりませんでした。
例えば、私が職場の先輩に仕事を手伝って頂き
「ありがとうございました!」
と一言言った後、先輩からの反応が薄かった。
そんな時、こう思うのです。
「手伝ってくれるのは有難い。
だけど、私の事を出来ない人間だと思われたんじゃないか」
「あまり反応がなかったから、
もしかしたらあの先輩は私のことを嫌いになったかもしれない。」
「仕事で何かトラブルがあると、きっと噂されて無視されるんじゃないか。
もう必要とされないんじゃないか」
などと、自分にとって最悪なことばかりを想像します。
その想像でまた落ち込むという悪循環を繰り返していました。
比べられるんじゃないか?
悪口を言われているんじゃないか?
噂されるんじゃないか?
そんなことばかり考えていました。
嫌われることへの恐怖心があまりにも強すぎたために、
常に緊張状態でした。
ほぼ毎日頭痛薬を内服していました。
マイナスに考えてしまう自分が嫌で嫌でたまりませんでした。
自分の考えをどうしても、何としてでも変えたかったのです。
そして私は決意したのです。
人生後悔しない為に人の目を気にしない人生にしようと上京。
東京に来たらそんな自分とサヨナラできる!と期待していました。
しかし、そう上手くはいきませんでした。
東京に来て初めて勤めた美容クリニック。
最初は楽しい!と思っていました。
しかし、
上司から教えられていくと
徐々に先輩の反応が気になり始めている自分に気がつきました。
そう思い始めてから、仕事が覚えられなくなりました。
数秒前に言われたことすら緊張で頭から飛んでしまうのです。
結局先輩から怒られ、落ち込む毎日が続くのです。
「なんで出来ないの?」
「教えてくれてる人に失礼でしょ?」
・・・。
いつの間にか抑うつ状態になっていました。
結局入社して1ヶ月後、解雇という形で退職しました。
次の訪問看護でも同じ。
上司から出来ないところを指摘される度に謝り続ける毎日。
やっぱり自分は人と違うかもしれないと思い、
心療内科を受診しに行きました。
知能検査を行った結果、
ADHD(注意欠陥多動性障害)の傾向が強いとの診断。
そして、
その仕事も一年で退職。
自分には価値がない。役に立たない存在だ。
そう落ち込んでいた時、転機が訪れました。
心理学と、ある本との出会いです。
たまたま本屋で見かけたフレーズ
「敏感すぎる自分を好きになれる本」
その中に書かれていたチェック項目の中に
「他人の気分に左右される」
「良心的」
「競争、人に見られたりすると緊張して力が出せない」etc…
チェックをしていくと、
HSP(とても敏感な気質)ということが分かりました。
これを聞いた瞬間、とても附に落ちました。
今までの悩みの元はこれだったのか!と。
そして心理学の講座で学んだ、
論理療法のABC理論。
当時の私は
A:事実(先輩が嫌な表情をした)=C:感情(私は嫌われた)という考えでした。
しかし、
今の心理学ではA:事実とC:感情の間にB:捉え方(心のクセ)があるというのです。
さて、他にはどんな捉え方が出来るでしょうか?
B:捉え方(今までと違う捉え方)
・先輩は体調が悪かった、あるいは疲れているのかもしれない
・他に仕事があって忙しかっただけかもしれない
・もし仮に嫌と思っていたら、先輩が嫌とするものを発見できた!
・どんなことで先輩が喜ぶのかを発見できるチャンス!
・そもそも嫌いと思っているのは事実なのか?推論なのか?etc,,,
私の思い込みは事実ではなく仮説だった事に気がつきました。
また、あなたは
【2:6:2の法則】を聞いたことはありますか?
2:あなたを好意的に見ている
6:どうでも良いと思っている
2:あなたを非好意的に見ている
つまり
あなたがどんなに魅力的な人でも、
どんなに好かれようと頑張っても全員に好かれることはないのです。
「問い:あなたはどうでも良い8人を気にして、
大切な2人を疎かにしていませんか?」
・・・。
この言葉を聞いた瞬間、全身に衝撃が走りました。
なんて私は大切な人達に失礼なことをしていたんだ!
大事な人の事は後回しにして、残りの8割のことばかり考えていた。
人生もったいないことをしていた!
嫌われているかもしれないと感じたら
「これは事実なのか?推論なのか?」
「ひょっとしたらこの人は自分の事を嫌っている
2割に入っているかもしれない」と思うと楽になりました。
そして、
感性が豊かならその敏感さを活かして人に貢献していけばいい
マイナスな気持ちの自分も自分なんだと受け止めたらいい
人の気持ちを感じ取れる事は優しさであり、神様からのプレゼントである
だから人の気持ちが気になるのは当たり前なのだと思うようになりました。
決意したこと「菅野美咲」という人生をとことん味わおう。
そして私の様に人間関係で悩んでいる方々へ
少しでも心が軽くなる手助けがしたいと思うようになりました。
現在看護師として働く傍ら、
心理学やHSPについて勉強し、
個人カウンセリング、また東京や地元岩手で
HSPや自己肯定感について講座をさせて頂いています。
最後になりますが、皆さんに伝えていきたいのです。
人の気持ちが気になるあなたへ
人の気持ちは気になったっていい。
それで喜んだり悲しんだりしたっていい。
だってそれが「あなた」だから。
人の事を考えられるくらいあなたは本当に優しい人です。
特技だと思ってください!
ただ、
その時間ばかりかけてたら勿体ないですよ。
人生一度きりです。
宇宙に置き換えたら「パン!」で終わりです。
今この瞬間、あなたという人生を生きていますか?
もしそこで「?」と感じているのであれば、
まずは自分を知ってください。
自分の人生を生きるチャンスです。
それを知るだけでも自分軸が太くなります。
あなたはあなたのままでいい。良いことも悪いところも。
どういう時にあなたは感情が動くのか?生まれた環境は?育った環境は?
どんなことであなたは喜ぶのか?悲しむのか?
そしてあなたはどんな人生にしていきたいですか?
今、人生が終わるとして後悔するとしたらどんなことですか?
後悔しないためには今どんなことをしていきますか?
「あなた」という人間は「あなた」しかいないのです。
「あなた」という人生をもっともっと知ってください。
そして人生思いっきり楽しんでくださいね。
writer:菅野 美咲(みっさ)