HSPの自己肯定感が低くなりがちな原因と対策まとめ後編
2019.04.25
こんにちは。HSPカウンセラープロフェッショナル講座受講生の奈緒です。
前回に続き、HSPの方が直面しやすい事態と、自己肯定感を保つため、上げていくための考え方をお伝えします。
前回の記事はこちらです。HSPの自己肯定感が低くなりがちな原因と対策まとめ前編【楽に生きられるようになった!】
HSPの方の自己肯定感が低くなりがちな原因と対策まとめ
前回は親や上司、HSP本の影響といった大きめのことを書いたので、今回は日常で起こりがちなトピックを中心にしています。
①過去の失敗やトラウマ、恥ずかしさ、怒りがぶり返す
もう終わったことでも、HSPさんの深い記憶になにかが刻まれてしまうことはよくあります。
思い出したくないのに、怒鳴られた上司のことばかり思い出す、親に言われた否定的な言葉を思い出す、仕事でしてしまったミスを思い出すといったことは起こりえます。
そんなときに、こんなこと考えちゃいけないんだ!とか、もう終わったことじゃん!と考えて抑圧しても処理されなかった感情としていつまでも残ります。
対策:紙に感情をわーっと書き出す&そうだよねーと自分の感情を認めてあげる
思っているそのままのことをだーっと紙に書き殴ったり(客観視できておすすめ)、そうだよね、あれは辛かったよねと自分の感情をそのまま認めてあげていくと、だんだん顔を出さなくなります。
出てきた感情を外に出すなり、そうだよねと認め続けてあげていくと、ある日、またそのことを思い出しても、プラスマイナスどちらの感情も抱かなくなる日がきます。
ああ、そんなこともあったなとフラットに見られる状態です。
こうなったらもう大丈夫。そんなふうになれるように、顔を出す感情は都度そうだよねーと認めてあげてください。
②人の中にいると疲れるから
HSPの方は人よりたくさんのことを感じ取り、情報がどんどん脳にたまっていくので、人の中にいるとそれだけで疲れます。
特に通勤と会社内でしんどいという方も多いでしょう。
毎日疲れる状況だと、自己肯定感は下がります。
自分はなにかできるんだ!自分には価値がある!といった思いを抱けなくなり、否定的な見方が強くなっていきます。
対策:休憩をこまめにとる
休憩を多く入れるだけでかなり変わります。
これはわたし自身がHSPの方に教わったことなのですが、1時間に1回は席を立ってトイレや廊下、外などで少しでも休憩できると、疲れが全然違います。
本気で疲れた時は数分でも目を閉じられると、情報の8割くらいは目からくるものなのでそれを遮断でき、すごく頭が軽くなります。
同じ環境に同じ人たちとずっといるというのは心理的にも息苦しいので、仕事の緊張を断ち切り、5分でも1人になり、外の空気を吸いましょう。
ストイックに何時間もデスクに張り付いて作業を続けてしまう方がおそらく多いですが、自分でちょくちょく離席しましょう。
どこかに長時間出かける時も、こまめに座ったりカフェなどに入ったりして2時間に1回くらいは小休止が取れると、体力が長く持ちます。
③自己犠牲をして他人に尽くしているから
自分の心身ややりたいことを後回しにしている方をよく見かけます。
とくに女性の方全般と、ママさん全般、会社勤めを頑張っている方に多いです。
相手がしてほしいことがよく見えるのはいいことですが、最低でもそれと同レベルに、あなたのしたいことも尊重されていいのです。
対策:小さなことから、これがいい!を言う練習をする
なにか聞かれたときに、必ず本心で答えましょう。
だれかの思いを勝手に判断軸に入れずに、自分はこうしたい!だけで選ぶのです。
その通りにしてもらえることのほうが圧倒的に多いし、相手はそれがどうしてもいやならちゃんといやと言ってくるので安心していいのです。
食べたいものを選ぶ、だれかと行くお店を選ぶといった小さなことから、わたしはこれがいい!と言う練習をはじめると、だんだん大きなことに対してもこれがいい!これはいや!と主張できるようになっていきます。
そんなふうにはっきり主張すると嫌われないか?自己中に見られないか?と思う方もいるかもしれませんが、心配はいりません。
自分の主張がちゃんとできるようになると、同じように意志を持っている相手への尊重も自然とできるようになるので、意見が別れたらいい感じに話し合えます。
自分のこうしたい!があるところは主張し、こだわりのないところは相手に譲る、ちょうどいい塩梅がだんだん身につきます。
感情を認め、自分ファーストで生きよう
まとめると、出てくる感情をジャッジせずにそのまま認めてあげること。
その上で、自分はこうしたい!これはしたくない!ということを、毎日毎日尊重して相手に発言していくことです。
そんなふうにしてまず自分ファーストで生きられるようになると、世界ってこんなに優しかったんだ、こんなにわがままを言ってもいいんだ、と他人への信頼感もどんどん増していきます。
HSPかどうかに限らず、幸せに生きている人は必ず自分ファーストです。
そしてそれが、結果的に、いつも満たされていて余裕のある生活につながります。
これが、自己肯定感が高いところで安定している状態。
そうなれると、余裕から生まれたその余白で、人にもどんどん優しく与える存在になれるんです。
感情を認めること、自分ファーストで生きることをぜひやってみてください。
廣瀬 奈緒
世界初の【HSPHSSさん専門の励まされる参考書】がコンセプトのHSPHSSさん本、HSPの移住女子ブログにて好評発売中。(⬇︎右下のプロフィール詳細をクリック▶︎ブログから見られます。)世界をエネルギーで満たす人。HSPカウンセラー。HSP才能開発サポーター。23歳まで何不自由ないエリートな肩書きを持って生きてきたが、合わない会社で働きすぎ、2回うつになる。その後はじめて何者でもない自分と向き合い、これ以上落ちないならと捨て身で始めた撮影の全国コミュニティが好評で、好きを生きる楽しさと生きがいに目覚める。初めて生きている実感がわく。その後ももがく中で、自分はHSPだと気づき、「HSPの星よ。」の言葉を胸に、HSP才能開発サポーターとしてHSPの方が毎日好きなことをして幸せに生きる方法を伝導中。人がつながりあって安心・繁栄していける仕組みづくりが好きで、そんな場所づくりをオンラインオフラインともにして、眺めて幸せに生きている。世界のHSPの方をつないで、情報と優しさに溢れた世界を実現したい。書くことと読むことが大好きで、毎日1冊以上本を読みながら、ずっとなにかを書き続けている。