HSPの自己肯定感が低くなりがちな原因と対策まとめ前編
2019.04.12
こんにちは。HSPカウンセラープロフェッショナル講座受講生の奈緒です。
講師の輝先生から学んでいることで、最近自己肯定感についてよく考えています。
HSPに限らず、もともと自己肯定感が健全に高いなと感じる人って、ほとんどいないんです。
昔はわたしも低かったなあとか、こんな理由で自分のことを否定している人が多いなといったことを、たくさんの方とお話する中で考えました。
そこで今回は、HSPの方の自己肯定感が低くなりがちなのはこういうところに原因があって、わたしや他の方はこんなふうに考えて肯定することができるようになっていったよ!ということをまとめました。
HSPの方の自己肯定感が低くなりがちな原因と対策まとめ
一言で言うと、他人の言葉を誰よりも深く真に受ける気質のため、そのまま100%以上受け取ってしまうことが原因です。
①から③は対象別に分けてはいますが、全部同じことを言っています。
自分の考えと他人の発言をわけて客観視できるようになることで、どんどん解決していきますよ。
①親に言われたことを全部本当のこととして受け取っている
根本的な原因として、ほとんどの方が親に影響されています。
親に言われてきたことをそのまま自分はそうなんだと受け取っていることが原因です。
(もしかしたら、そう言っているのは親1人で、他の人はそう思っていないかもしれないのに…?)
だいたい幼少期から20歳くらいまで人生を共にするわけですから、親の影響力は絶大です。
HSPの人はだれよりも言われたことを深く真剣に受け止めるため、人一倍その影響を受けがち。
そして、子供のことを真剣に考える親なら、ずっと褒め倒しているということはほぼありません。
どうしても、小言や叱責が多くなり、時には強い口調で怒ったり、なんでできないの?と問い詰めるようなこともあるでしょう。
これを20年近く真面目に受け取り続けると、それは自己肯定感も低くなりがちです。
対策:「親は他人」と切り離し、親がそう言う理由を観察
解決策として、これは違う人間が言っていることだ、と切り離すことです。
切り離す時に、どうして親がそういう言い方をするようになったのか分析してみると、ああ、そんなふうに怒るのも親にしてみたらしょうがないなと思えます。
例えば、母親が、少人数や1人でいる自分のことを、「友達を作りなさい、もっと自分から話しかけなさい。」といつも怒ってくるとします。
そうしたら、「母親自身が内向的な性格だったから、そういうのが苦手だったのかな?だからわたしの同じところが気になるのかな?」とか、「もしかして祖母からそう言われて育ったから同じことを言うのかな?」なんていくつも仮説が立つと思います。
そんなふうに親のことを客観的に観察できるようになってくると、なにを言われても「はいはい(あなたにとって)そうだね」という感じになってきて、影響を受けなくなります。
ここまでできるようになると、自分と親のどちらもなにも変える必要なんてなく、言い争う必要もありません。
ただ「あなたの意見としてそうですね。」という受け取り方ができるので、悪影響を自分の心に入れる必要がなくなり、心をいい状態に保てて解決します。
②HSP本のネガティブな記述をただそのまま受け入れている
HSP本がここ数年でたくさん発売され、売れるようになりました。
書店に置かれるほとんどの本のテーマは読者の課題解決ですので、HSPの本も当然、HSPの悩みを取り上げ、それに対する解決策という形で書かれます。
しかし、わたしたちHSPはすごく素直なため、そこに書かれているこれが苦手、こうなりがち、ここで悩みがちという情報をすべてうのみにしがちです。
こうして影響を受けに受けまくった結果、SNSのプロフィールが、HSP、うつ、アダルトチルドレン、敏感すぎる繊細すぎる、そんなようなものばかりになっている方が多いです。
他人の書いたネガティブなレッテルを今度は自分で自分に貼っている状態。
対策:○○さんが書いた情報!として読む
少し考えてみてほしいのが、ビジネス本を読み、自分がそこに書いてあることに当てはまりまくっているからと言って、真正直にへこみまくる人・プロフにまで書く人なんてほぼいないということ。
他のジャンルの本ならへーそうなんだー、と情報として読んでいるのに、HSPや人間関係の本になったとたん、主観的に受け止めすぎているのです。
これに対する解決策としては、「この本はこう言っているな。ふーんそうなんだ!」と情報として受け取るにとどめることです。
「これは○○さん論。」(わたしとは違う人間!)と頭の中で付け加えるのもおすすめです。
そして、いいなと思う情報や解決策があれば、そこだけ取り入れればいいこと。
著者さんが書いているのは、その本を読んで悩んでほしいからでもネガティブな気持ちになってほしいからでもなく、解決策を伝えて読者が幸せになってほしいからです。
そんなふうに客観的に考えられると、だんだん、なにを読んでも、「そうだよねーこういうところもあるよねー。わたしはこうしよー!」くらいに、心理的な影響を受けずに活用だけできるようになっていきます。
③会社で言われたことを素直に受け取り、そのまま自分はだめなんだ路線で考えている
親や本に続いて多いのが、会社での上司からの影響です。
週5日、ほとんどの時間を共にする会社の上司からの評価をそのまま受け取った場合、HSPの方の自己評価が最悪なレベルにまで落ちてしまうことはよくあります。
大きなミスをして叱責されたから自分はだめなんだ、希望と違う部署に移されたから自分は尊重されていないんだ、理解力がないって思われているから自分は実際にそうなんだ、とかそんな感じです。
対策:課題の分離で他人の課題はそれ以上考えない
わたしの場合は、課題の分離という考え方がもっとも有効でした。
会社のような、だれかと会いたくなくてもおなじ時間と場所を共にしなければならない場合があります。
そういうときに、必要以上にその人のことを考えずにおける方法として有効です。
例えば、ミスをしたことに対して、上司に怒鳴られて大きなショックを受けたとします。
そのときに、ミスをしたこととショックを受けたことは自分の課題です。
ミスをした部下に対して怒鳴ったことは上司の課題です。
考える必要があるのは自分の課題の部分だけで、次からミスをしない方法や、怒られても大きなショックを受けない方法があれば考えるといいと思います。
他人の課題のほうは、これは他人の課題だ、と気づいたらそれ以上考える必要はありません。
上司がひどい言い方をしてくること、理不尽に叱ってくることなどは全部上司の課題なので、これはわたしのせいじゃないから知らない!とそこでストップしてください。
仕事で自分はだめなんだと考えるようになるのは、ほとんど、他人(上司や会社)の課題まで自分の課題にしていることが原因です。
上のような考え方で、人の課題は背負わない、無視!することで解決します。
いやなことがあったら、「それ誰の課題?」とわけて考える癖をつけてください。
「自分」と「人の言ったこと」を分けよう!
まとめると、「自分」と「人が言ったこと」を分けようということです。
こうすることで、入れる必要のない他人からのネガティブな情報を心の中に入れる必要がなくなり、落ちることがほとんどなくなります。
なんでこの人はこういうふうに言うのか?と対象を観察したり、○○さん論、と付け加えたり、課題を分離したりなどでうまく対処ができるようになってきます。
そんなふうにして他人からの不必要なマイナス影響を自分でどんどん取り除いていくと、わたしはこうだよね、これでいいよね、がんばっているよね、という思いにつながり、自己肯定感が保たれます。
なにかへこむことがあったり、何年も続くいやな気持ちがあったときに、少しずつやってみてください!
うまくできるようになると、あれ?最近以前よりへこまなくなったな?悩むこと減ったな?と変化は自分でしっかり感じられます!
廣瀬 奈緒
世界初の【HSPHSSさん専門の励まされる参考書】がコンセプトのHSPHSSさん本、HSPの移住女子ブログにて好評発売中。(⬇︎右下のプロフィール詳細をクリック▶︎ブログから見られます。)世界をエネルギーで満たす人。HSPカウンセラー。HSP才能開発サポーター。23歳まで何不自由ないエリートな肩書きを持って生きてきたが、合わない会社で働きすぎ、2回うつになる。その後はじめて何者でもない自分と向き合い、これ以上落ちないならと捨て身で始めた撮影の全国コミュニティが好評で、好きを生きる楽しさと生きがいに目覚める。初めて生きている実感がわく。その後ももがく中で、自分はHSPだと気づき、「HSPの星よ。」の言葉を胸に、HSP才能開発サポーターとしてHSPの方が毎日好きなことをして幸せに生きる方法を伝導中。人がつながりあって安心・繁栄していける仕組みづくりが好きで、そんな場所づくりをオンラインオフラインともにして、眺めて幸せに生きている。世界のHSPの方をつないで、情報と優しさに溢れた世界を実現したい。書くことと読むことが大好きで、毎日1冊以上本を読みながら、ずっとなにかを書き続けている。