HSPと演劇という生き方。会社員、芝居、カウンセラーの3役を生きる由海さん

2019.06.10

こんにちは。
HSPカウンセラープロフェッショナル資格講座受講生の奈緒です。

輝いているHSPさんにインタビューしたい!とお声がけしたところ、たくさんの方にご協力いただくことができました。

7人目は、会社員をしながら舞台に立ち続ける、えんぎ者の由海さんです。

 

由海さんの基本情報

お名前:熊谷由海

年代:40代

キャッチフレーズ:えんぎ者

SNSとブログ:

FB

ブログ

 

1、由海さんのたどってきた人生をざっくりおしえてください。

基本的にずーっと人づきあいが苦手で、そのことで右往左往してきているような気がします。

出来上がっている集団にまざるのが苦手で…「ま~ぜ~て~」が言えたらもう少し違ったかなと思うんですけど、どういう訳か言えなくて。でも1人でいるのは寂しくて…内心はまぜて欲しいんですよねぇ(笑)

例えば近所の子たちが何人かで集まって遊んでるとするじゃないですか。

すると私は「向こうから誘ってもらえないかなぁ~」と考えるんですね。

でも「ま~ぜ~て~」は言えない。

なので、その子たちの近くをウロウロしてみたり、大きめの独り言を言いながら近くで遊んでみたり…。怪しいですよね、今思うと。

だからかもしれないなぁと今だから思えるんですけど、なかなか仲良くしてくれる人は周りにいなかったんです。からかわれたり…いじわるされたり…。

「やめて!」って言えればよかったのかもとも思うんですけど、オンタイムでは相手をしてもらってるから我慢しなきゃって思いの方が勝ってたように思います。

で、後から「何であんなことされなくちゃいけないの!」って怒りがこみあげてくる。尻尾を踏まれたことに数分立たないと気づかないっていう恐竜みたいですよね(笑)。

子供ながらにめちゃくちゃ周囲に気を遣って、頑張って、なんとか居場所を確保してたんだと思います。でもそんなのはこちらの問題で。

それなのに周りの人たちは自由にやってるように見えてたんですよね。「私はこんなに我慢してるのに、なんであの人はあんなことしてても許されてるのよ!」って急に怒りがこみあげてくるんです。

気持ちのコントロールがわからなくて、そのせいで人づきあいが上手くできないのかなぁって思ったのが中学ぐらい。

もともと人前に立つのが好きだったのもあって、演劇クラブに入ってたんですね。

あ、ちなみに部活動はバスケ部だったんですけど。演劇やってると、いろんな役をやることになるじゃないですか。

自分じゃない人の人生を疑似体験することで、私の人づきあい問題にたくさんヒントをくれるんじゃないかと思ってやっているうちに、顧問の先生がだいぶトリッキーな人であの手この手で演劇の面白さを教えてくれたんです。

余談ですが、「やりたいことをやるのに遅すぎるはない」ってことを教えてくれたのもこの先生でした。

ちょうどこの頃、結構ないじめにあっていて。暗黒の中学時代って思ってるんですけど。入学して1か月ぐらいで風疹にかかっちゃって1週間学校を休んだんです。

治って学校行ったら学年中から総スカン。卒業するまでずーっと。後で聞いたら、その休んでいた間に「あいつ生意気」って仲良くしてると思ってた子たちに言いふらされてたみたいで。

そんなんでしたけど、この1週間とその後忌引きで休んだ以外は1日も学校休まなかったですけどね(笑)。

バスケ部で1年の時からレギュラーやらせてもらってたのが励みになったのと、やっぱりこの演劇クラブでの時間が私をギリギリのところで踏みとどまらせてくれてたんだと思います。

高校進学でとりあえずこの状況からは脱することができ、比較的平穏な高校生活になりました。ここからは演劇1本に。

教えてくれるような顧問はいなかったんですけど、同級生に地元の小劇団に所属している人がいたんです。演劇部員ではなかったんですけど、時々相談に乗ってくれてて。

ある時、その人の強い勧めでその人が所属する劇団の公演を観に行くことになったんです。

恥ずかしながら、私は学校の芸術鑑賞会以外、演劇を観るのは初めての経験だったのですが、これが!…目からウロコなんてもんじゃないぐらいに衝撃的で。

この衝撃に背中を押されて、今があるような気がします。なんとなく、演劇を続けるなら東京に行かなくちゃいけないんだろうなぁ~と思っていたんですけど、仙台でも演劇を続ける道があるんだ!と知れただけでも当時の私には事件でした。

その後、短大に進学し、地元企業に就職。

東京に出て演劇を続けることに憧れたりもしたんですが、とあるプロデューサーさんの「多くの人が面白い芝居を観に東京に行くけれど、面白い芝居を観に地方に来てるれるようになったらいいよね?」という考え方に影響を受けて、それを実現できる役者になりたいとずーっと地元・仙台で、会社員と役者の二足の草鞋で活動を続けています。

 

2、そんな中で、プロフェッショナルを受けられた理由はなんですか?

中島先生の講座を受講するようになって1年が過ぎたぐらいなんですけど、この1年で目の前に広がる世界がこんなに違って見えるのか!っていうぐらいに変わったんですね。

正直に言うと、申し込んだときは「もっと学びを深めたい」ぐらいのことだったんです。カウンセラーやセラピストとしての経験がまだなかったので、先生が「より実践的な内容をいっぱい盛り込んでいます!」とおっしゃっていたので、こんな機会めったにない!と。

ガイダンスの時に「皆さんの存在自体が希望になるように、学びをより充実したものにしていただきたいと思います。」という先生のお話を伺って、静かに興奮したのを覚えています。

実は、私が舞台に立ち続けている理由の一つがこれで。生きづらさを感じながら、不器用全開で、それでもそんな経験を血肉にしながら必死に食らいついてきました。

同じような苦しみを感じている人が自分以外にもいるはず!と信じて。そんな人たちが私を見て少しでも何かを感じてくれたら…と。

でも、それだけでは不十分であることも感じていました。私自身が心療内科に通ったりカウンセリングを受ける中で、周囲が自分から離れていくような感覚があったからです。

それは、もしかしたら見守っていてくれたのかもしれないし…変な気遣いをさせないように配慮してくれていたのかもしれないんですけど…、どこか腫れ物に触るような周囲の対応に、寂しさや苛立ちを感じていました。

確かに、苦しんでいるのは自分一人じゃないと思えると少し安心したり、勇気をもらえたりしますよね。踏ん張れたりもします。

でも本当にしんどい時は、世界から自分が孤立したような気持に襲われ、今目の前にいない誰かの存在に思いを馳せるような余裕はないって実感したからです。

ちょっと心が弱ってしまっている人にも、すごく弱っている人にも、そんなことをちょっとも感じてなかったりする人にも…、寄り添える私になりたい。

私自身が「希望」を感じ、また誰かの「希望」になれたらこんなにうれしいことはないな、と。今、そんなことを思いながら楽しく学ばせていただいています。

 

3、実際受けてみてどうですか?

予想以上にハードでスパルタ(笑)

毎回講座が終わる度に、結構なボディーブローにヘロヘロになっています。ドMなんで、嫌いじゃないんですけど(笑)

目指すところも明確になってきましたし。

そのボディーブローに私自身の感覚が研ぎ澄まされてきているような気がします。

 

4、由海さんのキャリアについて、どんな思いでされているのか教えてください!

会社員と役者という二足の草鞋だけでも欲張りな感があるのに、そこにカウンセラーという三足目の草鞋を増やそうとしている…相当な欲張りだなぁと思うんです。

でも私にとってはとても自然なことというか…。どれがなくなっても、どれかが突出しててもダメで、この三本柱のバランスが取れていると、不思議なことにものすごい循環が生まれるんです。それぞれの草履のことを客観的に見られるようになるからかもしれません。

人と人、人とモノ、人と情報…などなど、何かと何かをつなぐことが役割になることが多いんです、どこに行っても。

一見まったく関係がなさそうな三足の草鞋ですけど、どれも一人じゃないんですよね。必ず人がいる…当たり前に思われるかもしれませんけど。

人が複数いると、そこにはいろんなギャップが生まれます。個性の違い、立場の違い、考え方や価値観の違い…。ここに橋を架けるんです。人づきあいが苦手だと言っていた私が(笑) 面白いですよー。

橋が架かると笑顔が生まれるんです。あ…そう思うと、笑顔を生み出すことが私のキャリアなのかもしれないなと今思いました(笑)

 

5、舞台活動や演劇とHSPの感覚は、どんな感じでしょうか?また、なにかHSPが生かされていることはありますか?

う~ん…そんな感覚はない、です(笑)

演劇はかれこれ20年ぐらい続けてますけど、自分がHSPだとわかったのは1年前ですから(笑)

加えてこの20年のうち14~5年はセンスがないとか、面白くないとか、下手くそとか言われ続けてたぐらいで。

それでも舞台に立ち続けられたのは、ある意味すごいなと自分でも思います。

なにより起用してくださる方々のおかげの一言ですね。本当にたくさんの方々に育てていただけたんだなと改めて思い、感謝しています。

それがどういう訳か、急に褒められだしたんです。「芝居が変わった」と言われたり、「共演してみたくなった」と言われたり、嬉しい一方で戸惑うぐらいに。

さらには昨年、宮城県芸術選奨新人賞を受賞させていだいて、私自身が一番ビックリしているような状況で。

何が変わったのか…。一言で言うと肩の力が抜けたのかもしれないなと思います。

前はいただいた役を自分に寄せていたんじゃないかと思うんです。頭の中で「この役はこういうタイプの人だから、こうしなくっちゃ」みたいなことを考えて、そこに縛られて役を作る。

そうするとその役のキャラクターに奥深さとか広がりとかがなくなっちゃうんです。だから、どんな役をいただいても「あ、うん、熊谷の芝居だね」って見られちゃう。

でも今は、自分が役に寄っていく感覚があるんです。考えるよりも感覚を拾い集めるような感じ。自分でも想像できなかったその役の可能性みたいなものに気づかされるんです。

おかげさまで先日も「また違う顔を見せてくれたね」と言ってくださるお客様がいて。うれしかったですね。

演劇って所詮ウソの世界なんですよね。作られた世界というか。そこでウソをついても仕方がないんです。

本気で「ウソの世界」を生きなきゃ何も伝わらない…その面白さに気づけたのはHSPだからなのかなって…

う~ん、でもやっぱりそこの因果関係はまだわからないかも。もっと精進しなくちゃですね(笑)

 

6、由海さんは、ふだんはどんなふうに過ごされていますか?

ぐうたらです(笑)

何にも予定がない日は、1日中寝ていたりします。

「休みの日にはあれをやろう!」「ここに行こう!」なんていろいろ頭に浮かんでいるのに、全部キャンセルして全力で寝る。

寝すぎて頭痛に襲われるなんてこともしょっちゅうです。

そんな自分がダメだと思っていたんですけど、お陰様で「そんな自分も〇!」「やれるときにやれることをやろう!」と思えるようになりました(笑)

そうかと思えば急にアクティブになって、どこまでもドライブに行ってみたり…出かけるとなかなか帰らないんですよ、昔から。おかげで親から「鉄砲玉」とよく呆れられていました。

極端ですけど、どちらも私。状況が許す限り気ままに過ごしています。

 

7、由海さんの夢を聞かせてください。

えんぎ者の部分で、活動(生き方)で軌道に乗り、確立することです。

同時に、「ここに来ればえんぎ者に会える」っていうサロンか芝居のスペースかそういう場が持てるようになるといいなーと思います。

演劇と心理の世界は切っても切れない関係性があるので、演劇のメソッドを取り入れたセッションを作れないかなと思っていて、そういうメソッドを新たに作って展開していくことを今度やっていきたいです。

 

8、由海さんのように、現在会社員の方で、ほかになにか活動をやってみたい…!という方へのメッセージをお願いします!

やったらいいです!(笑)

本当にやりたいのなら、やってみたらいいんじゃないかと本気で思っています。

まぁ…どの程度、どんな風にやりたいのかにもよりますけど、今の状況が許す範囲で少しずつ試してみるといいかもしれませんね。

「何かをするのに遅すぎるはない」んです。私の中学の恩師が言っていました。

今、今秋公演予定の作品の稽古をご一緒している方々を見ていて本当にそう思います。

主婦の方が多くて、お芝居なんて自分がやるなんて思ってもみなかったと言いながら、めちゃくちゃいい芝居をしてる皆さんの顔!すごく素敵なんです。

週1回、2時間ぐらいの稽古でゆっくりゆっくり作り上げていく…こういうのもアリだなーと。

多分、「やってみたい!」…そう思えた時がゲートが開いたタイミングなんです。

あとは一歩踏み出す勇気があれば。

続けられるかなーとか、不安要素もあるとは思うんですけど、そこはやってみないとわからないですから(笑)

 

9、これ以外に、伝えたいことがあればフリートークでどうぞ。

今いろんな世間を賑わせている事件とかに対して、なんでそんなことをしちゃったかな?を突き詰めていくと、誰かにちょっとでも吐露することができていたらそこまでならなかったかもなと思うことがあります。

私は輝塾を受けるまで自己開示って必要あります?と思っていました。

聞いてほしいんですよ?本当は。誰かに聞いてほしいと思っている一方で、誰にでも話せるわけじゃないし…それに、みんながみんな聞きたいわけじゃないんじゃないかと、自己開示に懐疑的でした。

でも、自己開示って「手放す」ことなんだなと知ってから、意識的に自己開示にチャレンジしています。

人によっては勇気のいることだし、なかなか難しいことなのかもしれないけど、それでも自分の気持ちを吐露できる場所をみなさんにも持っていただけたらいいなと思っていて。

人とつながるってそう悪いもんじゃないなって。「ちょっと聞いて」って言う勇気があれば、今いる世界から見えてる景色の色が変わってくることを実感しつつあります。

超不器用な自分でもちょっとのことでこんなに世界が変わるのを体感しちゃったから、もしよかったら多くの人に体感してほしいなと思っています。「そんなこと言ったって…」って人には先生の自己肯定感の教科書を読んでいただきたいです。

「ちょっともやもやしてんだー」「しんどいんだー」と言えるだけで景色が変わります。

こんなに呼吸するのが楽になるのか!って(笑)

こんなやつもなんとか生きてるので、もしよかったらつながりましょう。

あと、興味があったらぜひ一度、舞台を見にいらしてください。

廣瀬 奈緒

23歳まで何不自由ないエリートな肩書きを持って生きてきたが、合わない会社で働きすぎ、2回うつになる。その後はじめて何者でもない自分と向き合い、これ以上落ちないならと捨て身で始めた撮影の全国コミュニティが好評で、好きを生きる楽しさと生きがいに目覚める。

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