HSCさんを3人育てるママさん、かおりんさんにHSPの長所をインタビュー
2019.05.01
こんにちは。
HSPカウンセラープロフェッショナル資格講座受講生の奈緒です。
プロフェッショナルを一緒に受講している、輝いているHSPさんにインタビューしたい!とお声がけしたところ、たくさんの方にご協力いただくことができました。
お2人目は、3人のHSCのお子さん含め4人を子育てされているかおりんさんに、HSPの長所ってどんなところ?とインタビューさせていただきました。
HSCさんを3人育てるママさん、かおりんさんにHSPの長所をインタビュー
お名前:かおりん
年代:40代
キャッチフレーズ:HSPカウンセラー、「家族」育て相談員、不登校・思春期サポーター
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1、かおりんさんのたどってきた人生をざっくりおしえてください。
物心ついた幼少期から生きづらさを抱える子どもでした。
両親と兄、父方の祖母の5人暮らしで、父と祖母と私はHSPです。
祖母は夫と子ども2人を若い時に亡くしていて精神疾患を患っていました。
病的?病気?なほどの祖母の監視で、特に同性である母や私への嫉妬は異常で、家で安心感を得られる事のない自由のない生活でした。
祖母は人並み外れた勘のいい人でしたが、私はその勘の良さがよく似ていると言われていました。
自分も祖母が好きではなかったし、家族を苦しめている人に似ていると言われるのは悲しかったですね。
父も片親で、母も早くに両親を亡くしている苦労人で、2人とも優しい性格ですが、ひたすら我慢するしかない人で・・・私や兄にも我慢を強要しました。
祖母は致死量に充たない薬を服用して家族に迷惑をかけたり、毎晩のようにケンカが繰り広げられたり・・・。
皆解決策もわからないのに、日頃は耐えて耐えているのに爆発する瞬間があって・・・とても怖かった。
でも誰も私と兄の事を守ってくれなかった。
HSPの父の口癖は「言わなくてもわかるだろ!」でした。
今では、言葉にする勇気がなかったとわかるのですが・・・笑
なので、私は言われなくても、家族1人1人の苦悩を一身に引き受けていたような気がします。
幼稚園や小学校でも周りの気持ちがよくわかる、伝わってくる。
なのに、皆はどうして?自分勝手にできるの?と不思議に思っていました。
家でさえも自分の気持ちを出す事ができなかったので、集団生活での1人1人の気持ちがとても身勝手でワガママだと感じていました。
羨ましかったのですね・・・笑
家に居場所がなかった私は、外が楽しいわけではないけど「浮かない」のに必死でした。
「しっかりしている」「強い」と言われていたので、周りに思われているイメージに合わせ、完璧でないと受け入れてもらえないと思い込んでいました。
じきにそのイメージが定着し、外でも家でも気が張っていて休めなくなっていました。
でも頑張り続けていると休み方もわからない、辛いのもわからなくなり・・・。
その状態で結婚し、4人の子どもに恵まれました。子どもが生まれてからは一層頑張りました。
私が抱えた生きづらさは伝えたくなかった・・・。
自分が子どもを持ち、子どもに対する愛情を知ってから、親に対してすごく否定的な気持ちが生まれました・・・子どもは環境を選べない、自分は犠牲者だと思ったのですね。
その頃には両親は祖母を看取り、過去の事なんて、どこ吹く風で・・・本当に腹が立ちました。
子育ても1人でしか頑張れなかったです。
「言わなくてもわかる」と育てられた私は、人に自分の気持ちを伝える術を知らなかった。
だから主人に「手伝ってほしい」という言葉さえも伝えられなかったのです。
4人の子どものうち、1~3番目の子どもがHSCです。
一番上の子は言葉を話すより早く、色々な事を感じ取り「言わなくてもわかる」子どもでした。(笑)
HSPという気質を理解するまで、自己否定していたので、子ども達には連鎖しないように、と思っていました。
でも一番上の子が思春期になり、不登校になった時に「周りの人に思われている自分と本来の自分のギャップが苦しい」と言ってきました・・・衝撃的でした。
私自身が悩み続けてきた事を息子が同じように感じている・・・「なんで?」って。
そして本屋さんで偶然見つけたHSPの本で「HSPという気質」を知ったら、途端に楽になりました。
子どもの頃から感じていた生きづらさは異常ではなかった、病気でもなかったって・・・心底嬉しかったです。
息子の不登校の件で知り合ったカウンセラーさんが、「お母さん、自分の人生を楽しんで!」って言ってくださいました。
人生を楽しむなんて事も自分の人生なんて考えた事さえもなかった・・・。
でもその言葉で真っ先に浮かんだのが、『HSPや心の学び』でした。
私がやりたい事!それを考えて出した答えが、「中島先生の元でHSPを学ぶ事!」でした。
そして、今、私はここにいます!!笑
2、かおりんさんはHSPの多い家庭、とお伺いしたのですが、どんな感じですか?
私には子どもが4人います。
大1(男)、高2(男)、中1(女)、小4(男)のうち、一番上から3人がHSCです。
一番下の子と主人が非HSC、非HSPです、HSCの子ども達はとても勘も感もいいです。
一番下も日頃から気を遣うので感がいいです。(笑)
いつも場を作ってくれる一番下の子にも感謝ですね!
主人だけ我が道をってやつですね。(笑)
主人に伝わらない事も、言わなくても感じ取り、計らってくれる感じです。
最近こそ、思春期になり、息子達は計らう事を放棄し始めました・・・疲れると気づいたようです。(笑)
基本的に誰に対しても公平で、親切で、良心的ですね。
繊細な感性で色々な事を汲み取る、、、(空気や表情や言葉のニュアンスなど)のがとても上手です。
外でエネルギーを使いすぎるので、疲れやすいのは大人と一緒です。
自分のスペースで過ごしたがるので、その時間を確保できるように生活しています、これはHSPを知ってから気を付けている事ですが。
それまでは休むという習慣がなくて、主人に合わせてクタクタになってました。(笑)
私自身はHSCらしく生活する事ができなかったので、最近ではできるだけ子ども達が安心できる環境を作っていきたいと心がけています。
子ども達を見ていると子どもの頃の自分と重なる部分があり・・・自身のインナーチャイルドを癒してあげられるかな?と。
HSPの私はあまり家庭向き、母親向きではないのではないかと思ってしまうのですが、私だからこそできる家族の形があるのではないかと日々模索中です!!
3、HSPの長所や才能はどんなところでしょう?
(特にお仕事や人間関係、ご家庭などでHSPならではというのが生きている部分をお伺いしました!)
圧倒的に思うのは「勘がいい」。
テレパシーなのか?思った反応をしてくれる事が多いので一緒にいてテンション上がります!
例えば、家でも子どもにお題のように何か伝達すると兄弟揃って、私の予想どおりもしくはそれ以上の反応が返ってくる事が多い。
「感受性が豊か」
映画や音楽、景色、出来事に深く感銘してくれるのでグッと心の距離が近くなる感じがします。
感動するポイントが似てるので芸術的な場面でご一緒できると嬉しいです。
「物事を多面的に長期的に見る事ができる」
表面的に見るだけでなく細部にまで目が届く、先の事を予測して行動する事ができる。
息子や自分自身を考えてみて思うのは、正論だけが全てじゃないと考えているようです。
結果として変えられなくても、少数の気持ちに気がつく人でありたいと思うのです・・・。
おかげさまで人をまとめる機会を任せられる事が多いですね。
「不快の感情にも共感できる」
HSPは基本的にネガティブ(笑)なので、相手のドロドロした感情にも「わかる!わかる!」ってなりますね。
そういう事に共感しあえるとまた嬉しいですね!本当に人が好きですね!(笑)
「素直・純粋」
息子が先生に「魂が純粋すぎる」と言われた事があります。
時としてズルい事や妥協ができず、反抗的と言われる事もありますが一貫性がすごいなぁと思います。
「一生懸命」
中島先生も仰るように、綺麗事で生きていたい気がします。
何事も一生懸命に取り組むと人に感動して頂ける場面がありますね。
「芸術的な感性」
これはプロフェッショナル講座などの仲間と接している時に感じる事です。
こちらが感じた事を発信すると、その様子を情緒的に詩的に様々な言葉で返信してくださるのでいつも感動します!!
「優しい、思いやりがある、心が深い」
HSPの方と接していると本当に優しい方ばかりで、深い心で応えてくださりいつも救われています。
講座をご一緒させて頂いている仲間には感謝しかありません!!(涙)
「考える事が得意」
とにかく連想大好き!
何か着目した物があれば、その事について考え続ける事ができます(笑)
HSPの人に話してみると同じような事に気付いていたりして本当に楽しい!!
1人を楽しむ事ができるのは才能!!
「店が混む」(笑)
なぜか入ったお店に人を呼ぶ!
これは才能ですね。
お店を出る頃には結構なお客さんの入りになってます(笑)
「引き寄せ」
友人や知人を思い出したり、会話に出すと、なぜかその人と会う!
以前はちょっと怖かったのですが、最近では才能!と楽しめるようになってきました(笑)
個人的な意見ばかりでスミマセン!笑
4、かおりんさんの夢を聞かせてください。
夢はHSPを社会に広めて、HSP、HSCの気質で生きづらさを抱えている人を助ける事です。
自身がHSPで感じてきた事、HSCの子どもが感じている事、4人の子育て経験から思う事、思春期の子育てや不登校の話などをお話できる場を作っていきたいです。
HSPベーシック、アドバンス、輝塾と学び、今、プロフェッショナル講座を受講中です。
共通して特に大切だと感じている事は、『自己開示』です。
私は中島先生の元で学ばせて頂くまで、「自分の話をする」という経験がほとんどありませんでした。
全肯定全承認で話をする機会を得ると、自分と向き合い自分の思考が明確になります。
そして自分を許し自分を大切にできるようになると思うのです。
少しずつ夢を実現するために、カウンセリングを始めました。
どんどん活動の幅を広げていきたいです!
5、最後に、HSCのお子さんを育てているお母さんにメッセージをお願いします!
HSCのお子さんの子育てお疲れさまです。
私が1人目の子どもを育てている時から思い出すと、1人目は赤ちゃんの頃から私の不安を感じ取る子どもでした。
里帰り出産で実家にいる時はよく眠る赤ちゃんで堂々としていたのに、自宅(主人の実家のそば)に帰ってからは、抱っこしていないと寝ない・・・。
癇の強い赤ちゃんでした。
2人目は大丈夫だよ!なんて友人に言われていましたが(1人目の子育ては母親の不安が伝わる事が多く、繊細な赤ちゃんが多いと言われることから)2人目はもっと大変でした。(笑)
赤ちゃんよりも上の子どもを優先しようとすると、察知してまたまた抱っこしていないと寝ない・・・。
車のチャイルドシートも嫌いで泣き続けるので、抱っこヒモで運転する事もありました・・・危ないですね。(笑)
上の子どもが夜驚症だったのもあり、夜はよく3人で泣きました・・・。深夜に主人が帰ってきた頃には疲れ果てて3人爆睡しているという。(笑)
3人目、女の子は大丈夫だよ!なんてまた言われていましたが(女性の方が肝が座っているので(笑))、またまた大変でした。(笑)
娘はベビーカーも嫌い、抱っこヒモで吊られるのも嫌いで。(笑)
まるで私が上の子ども達と手を繋ぐのを阻止しているようでした。(笑)
非HSCの4人目で初めて、大の字でスヤスヤ眠る赤ちゃんを見たような気がします。(笑)
その頃には上の子ども達もだいぶ大きくなっていて、末っ子は皆から愛されていたのもありますね。
赤ちゃんにとって一番大切なのはやはり安心感なのですね。
今、振り返ると懐かしく、また戻りたいなぁなんて思ってしまいます。
HSCのお子さんを子育てされていると、きっと余裕がなく毎日が一生懸命かもしれません。
だからこそ?!少し肩の力を抜いて手抜きをする事をオススメします。(笑)
HSCのお子さんはお母さんの不安を一番に感じ取りますから、お母さんが『べき』とか『ねば』と思うと、それが伝わり余計に育てにくい子どもと感じてしまうかもしれません。
子育てはなんとかなります!
お子さんは意外とズボラなお母さんが好きなようですよ!
だから『今』を楽しんで子育てしてほしいです!!
「ま、いっか!」です(笑)
時が過ぎれば、HSCのお子さんの優しさにお母さん自身が癒される時が来ますから!!
一緒に頑張りましょう!!
応援してます!!
6、これ以外に、伝えたいことがあればフリートークでどうぞ。
中島先生の元で学問させて頂きはじめ、もうすぐ1年が経ちます。
私は今とても幸せです!!
この1年でやっと自分を理解し、ようやく自分でありはじめたようです。(笑)
母親である私が、自分のやりたい事を見つけ動き始める事ができたのと同時期に不登校の長男が大学進学を決めました。
息子は2年以上を家で過ごしていましたが、自分自身で進学先を決め、高卒認定試験を受け、塾にも通い始めました。
息子が決めた進学先は『心理学部』でした。
家で過ごした期間、自分自身を見つめ、人の心理に興味を持ったそうです。
そしてこの春から希望の大学で心理学を学び始めています。
この1年で私が学んだ事、人はいつからでも自分の意志を持ち、動く事から・・・『変わる事ができる』という事です。
これからも中島先生が仰る『全肯定・全承認』で自己肯定感を学び続けさせて頂きます。
変わりたいと思っている方がいたら、ぜひ勇気を出して一歩を踏み出してほしいです!
自分の歩幅で、自分のスピードで、自分のペースで、動き出そうという方を応援していきたいです。
そして私自身も一歩一歩いきます!!
一緒に進んでいきましょう!!
廣瀬 奈緒
世界初の【HSPHSSさん専門の励まされる参考書】がコンセプトのHSPHSSさん本、HSPの移住女子ブログにて好評発売中。(⬇︎右下のプロフィール詳細をクリック▶︎ブログから見られます。)世界をエネルギーで満たす人。HSPカウンセラー。HSP才能開発サポーター。23歳まで何不自由ないエリートな肩書きを持って生きてきたが、合わない会社で働きすぎ、2回うつになる。その後はじめて何者でもない自分と向き合い、これ以上落ちないならと捨て身で始めた撮影の全国コミュニティが好評で、好きを生きる楽しさと生きがいに目覚める。初めて生きている実感がわく。その後ももがく中で、自分はHSPだと気づき、「HSPの星よ。」の言葉を胸に、HSP才能開発サポーターとしてHSPの方が毎日好きなことをして幸せに生きる方法を伝導中。人がつながりあって安心・繁栄していける仕組みづくりが好きで、そんな場所づくりをオンラインオフラインともにして、眺めて幸せに生きている。世界のHSPの方をつないで、情報と優しさに溢れた世界を実現したい。書くことと読むことが大好きで、毎日1冊以上本を読みながら、ずっとなにかを書き続けている。