HSPHSSを生かした支援者という生き方、みかさんにインタビュー
2019.08.07
こんにちは。
HSPカウンセラープロフェッショナル資格講座修了生の奈緒です。
輝いているHSPさんにインタビューしたい!とお声がけしたところ、たくさんの方にご協力いただくことができました。
10人目は、ボランティアに学童に子ども食堂にHSPの活動に…と多面的な顔を持って活躍する、支援者のみかさんです。
みかさんの基本情報
お名前:滋賀のみかりん
年代:40代
キャッチフレーズ:支援者(セラピスト、子ども食堂、学童、不登校親の会、色育・HSP関係、主婦)
SNSとブログ:FB
1、みかさんのたどってきた人生をざっくりおしえてください。
祖父母、父母、弟2人と叔父という大家族に生まれました。
大自然の中で農家と養豚をしていました。
そのため、小さい時から自然の原理や太陽の光の光合成、食物連鎖などを全身で学んでいました。
最近まで幼少期の記憶を失っていて、先生の講座に行って戻ってきました。
その記憶はなくてもいいや!と思っていたのですが、そう感じていた通り厳しいものでした。
8つ下の弟が下肢障害で、父母弟の3人が、遠い病院で手術をなんどもするために家を空けていました。
だから私は祖父母と4つ下の弟と生活していて、祖父母も仕事をしていたから弟の面倒をいつも見ていました。
父母とは時々顔を合わせる感じで、うまくいっていませんでした。
私は今でいう数々のメンタル疾患にかかっていて、夢遊病、PTSD、過呼吸などがありましたが、弟の面倒を見なければいけなかったので、自力でなんとかしていました。
小学4年生くらいで限界になり、死ぬことを考えていた矢先に腎臓病にかかり、闘病生活が始まりました。
体は徐々によくなり、少しずつ学校に復帰しました。
学校では病人というのと1人お弁当だったため孤立し、苦登校(いやいや学校に行っている状態)でしたが、家にいるよりはましだったので行っていました。
今思えばいったん死を覚悟しているから耐えられたのだと思います。
中高で環境が変わり、高校では体調もよくなり自由になって、楽しめるようになってきていました。
今でいう毒親(母)と呼ばれる部類だった母とはその後もうまくいかず、それを放置していた父とも険悪で、私がずっと暴力を振るわれていたのを4つ下の弟は見ていて、彼はどんどん手がつけられないくらい荒れていきました。
家庭が崩壊したような状況でしたが、23歳のとき交通事故(内臓破裂により、命の終わりを迎える寸前)に遭いました。
結婚が破談になり、子供を産めないかもと言われていて、無気力・絶望の時期でした。
その反面、支援してもらわないと生活できない私を中心に、家族は歩み寄り出し、修復していきました。
でも、私の中には「早く自立しなきゃ」という別の感情が芽生えていました。
事故の時に血液をいただいて、人に命を助けてもらっているから、自分の人生が生きられない20代でした。
とにかく仕事をしなきゃとの思いで始めた事務の会社で、子供産めなくてもかまわないよという人と出会い、結婚。
義母が他界してしまったあとすぐに、奇跡的にも子供を授かりました。
子供のない生活、と思っていたので、嬉しいけど嬉しくない、どうしよう、みたいな思いがありました。
それでもかわいくて育てる気にはなったものの、自身の幼少期の記憶でどうすればよいかわからず、産後うつなどにかかりつつも目の前に命があるから、という気持ちでいました。
このつらい状況も表に出ず、とにかく体を壊す、自分でなんとかする、でも表には出ない(から気づいてもらえない)を繰り返し、なんのために生きてるのかな?と思っていました。
その時にボランティアに誘ってもらって行ったのが始まりで他社貢献をするようになりましたが、だれかのためにが強すぎて、家庭や自分より優先してしまい体を壊すサイクルに陥りました。
このままだとだめだ!と思い、自分でなんとなしなきゃ!と心理学を学び始め、そこでHSPにもたどり着き、講座をしている人に会いに行って教えてもらい、というのが4年前です。
HSPについてSNSにあげていたところ、HSPについて聞かれることが増え、答えられないものが増えたので去年学びに行き、そのあたりからいろいろ始まりました。
元々のボランティア活動や子ども食堂といった支援をしていたところにHSPの活動も始まったけど、反面体は壊さなくなっていきました。
6年くらい前に4つ下の弟が難病にかかり、その勉強などをしていく中で、うちの家族ってつねに命がけだと感じました。
HSPを知っていたらもうちょっといろいろなことを防げたよねと思います。
2年前に卵巣摘出を機に、もう医学だけに頼るのはやめよう!と心理学を上乗せして、落ち着いた頃弟の骨髄移植も成功して今は元気にしています。
子供は男の子と女の子がおり、上の子が不登校です。
私がHSP、HSSを知っていたから、下の子は早くからHSPを知れているので上手に付き合っています。
元々大自然の中で育ったから、勘が鋭くて、乗り越える方法を自然と見つけてしまったりします。
乗り越える術をたくさん知っているから、プロに行って伝えようという思いに変わり、誰かに方法を教えよう!と思ったあたりから勉強会などをするようになりました。
そんな経緯で活動もいろいろな面があり、なんとか生きていける!という感覚で生きています。
2、みかさんのされている活動をざっくりこんなのとこんなのと…と教えてください!
大々的に表に出ているのは子ども食堂で、仕事としては学童です。
子どもたちを真ん中に置いた活動をしていて、今の子たちを支援してあげたいという思いがあり、過去の自分を救いたいのかもしれません。
自分のような思いをしている子が存在しているのを知っているからというのもあります。
それで、月に1回なら空いてるじゃん!と自分からの活動できるんだ!ということでやるに至りました。
できること探しが得意なので、できないところはつぶしていく感じで、この部分は〇〇さんの力がいる、など考えてできるようにしていきます。
はじめた当時は自分より活動優先でしたが、この講座に来て、自分が楽しんだりしてないと!との思いに至ったので、今はできる範囲でやっています。
自分が学校に行けなかった時期があったことや、家が居心地悪いからしぶしぶ学校に行っていたことで、そういう子がいることを知っているから、そういう活動をしている人とつながって、HSPの話をするようになりました。
その中で不登校の支援ともつながったので、不登校の親の会を立ち上げます。
不登校はおなじ経験をした人でないと受け入れ方が変わってきます。
読んで得た知識では計り知れない追い詰められ方をします。
自分の子がそうなってこれか、と感じました。
あとはラーメン屋で働いているのと、セルフカウンセリングをやっていきたくてセラピストでもあります。
こちらは人にするよりは自分でできたらいいなと思って学びに行きました。
発達障害のインストラクターもとりましたが、HSPとの違いについてものすごく質問されていたので、じゃあ学びに行ってきますという感じで取りました。
発達障害関係も広めたくて先生を呼んで講座を開いたりしています。
最後に、子育て中の主婦でもあります。
3、実際やってみてどうですか?
居場所を作っている人たちは、居場所もそこにあるのでそれが生きがいです。
同じ志の人といるのは心地がいいと感じます。
これこそ輝先生のおっしゃる、自己肯定感の高い人の中にいる状態?と思います。
ストレスの少ない場所でもありますね。
子どもを育てていると巣立って行った後どうしよう?などと思うけど、そういう場所があるのはいいなと思います。
来てくれた人たちの自己肯定感が上がって帰ってくれると嬉しいです。
支援をしていると今度は私たちを支援してくれる人が現れます。
無料で野菜を送ってくれる人、ボランティアをしてくれる人、広めてくれる人などです。
すごく循環している感じがあります。
私たちがケアしている人たちが、またここにケアしに来てくれるといいなと思います。
4、これらの活動や、みかさんの生き方を通して伝えたいことはどんなことでしょう?
その人それぞれができることをしていくということです。
やっぱりそれには自分を知ることが大事なので、まずそこかなと思います。
あとは私の過去を伝えることで役に立つこと、救われる人がいることをを知ったので、伝えていこうかなと考えています。
5、みかさんは、ふだんはどんなふうに過ごされていますか?
月火水は学童、木金土はラーメン屋さんで働いています。
シフト制なので、活動をする日はお休みをもらって自分で調節しています。
その活動のために空いている時間帯に準備をします。
活動のない日は自分のために使うか、家族で出かけたりしています。
最近は勘を鋭くしようと思って、自然の中に行くようになりました。
人疲れするので、勘は人に対してではなくて自然に対して使おうと意識しています。
感覚過敏の部分にいいものを取り入れていくことで、少し勘がよくなってきたと感じます。
6、みかさんの夢を聞かせてください。
なんで生まれてきた?みたいなことを講座で考えていました。
今まで経験してきたことを伝えながら社会を癒していくのかなというのと、これが使命なんじゃないかな?と考えたら楽になったので、全うして人生を終わりたいです。
親としては、子どもの魂を宇宙から頂いて大切に育てて、自立という形で宇宙にお返しする感覚でいます。
それがもうひとつの使命で、所有物ではなくお預かりしている大事な命だと思っているので、しっかり育てて、社会に戻すことですね。
7、HSPHSSを生かして様々な活動を組み合わせているみかさんが思う、HSPHSSの理想的な働き方や天職はどんなものでしょう?
正社員として働いて数年後に事故に遭ったから、それ以降正社員として働いたことがなくて。
基本的にマルチタスクで、1つのところでじっとしていると時々苦しくなって、それが2つになったらだいぶ楽なので、仕事を2つ以上することは長年しています。
いろんな顔を楽しんでいます。
仕事ではけっこう変化していて、仕事の顔と本来の顔が違う方が私はうまく行きました。
ひとつがうまくいかなくなってもひとつを入れ替えたらいいし、最終的にあーっ!ってなったら総入れ替えしたり。(笑)
HSPHSSはそのとき考えればいいと思います。
メンタルの部分を自分ですごくケアしたらいいです。
根拠のない自信があると楽に生きられます。
苦手なことをするならご褒美をちらつかせて、普段の生活に毎日ご褒美を入れた方がうまくいく気がします。
生きてること自体がすごく大変だから、仕事するなんて自分すごい!というくらいに思ってほしいです。
セルフケアがとにかく大事!
人の3倍以上痛みも緊張も感じているから、ご褒美も最低3倍!と思っていて、仕事も人の3倍頑張っていることを自分で認めてあげてほしいです。
ご褒美の予算をどう調達するかが課題だけど、自然の中に行く、図書館に行くなどお金のかからないものを見つけるのも手だと思います。
それで時々3000円くらい自分に投資したり、500円くらい高いものを食べたりとか。
あとHSPHSSさんに大事なのは、合わないものはサッサとやめること!
他にあなたを待っているところがたくさんあるから、踏ん切りが大事です。
まず自分が安全安心な場所にいられることが1番です。
8、みかさんのようにいろんな活動したい!というHSPHSSさんがはじめの1歩はどんな行動をしたらいいでしょう?
限界があることを知るのが大事!
自分にはできないことを無理してやらないこと。
やっぱり突進して行っちゃうから。(笑)なにかを犠牲にしちゃうので。
つねにできないことがあると意識して活動しているからこそ今があると思っています。
HSPHSSさんは周りに影響を受けやすいから、根っこを時々忘れてしまうと思うので、常に根っこの部分に戻って、そこをぶらさないことかと思います。
そのためにはできないことまでやらないことですね。
誰のための活動?とかをしっかりとして、初心に帰ることと、徹底肯定!
時々暴走しているように見られるのは、うまいこと暴走を突っ込んでくれる人をそばに置くのもいいし、それか自分が意識するかだと思います。
そんなことを意識しながら、黙っていても活動が広がっていくようにしていけるといいですね。
呼んでもらったり、支援が舞い込んできたりといろんな循環が起こります。
自分が行け行けGOGO!の時には真っ直ぐしか進んでいないから循環していないんですよね。
循環することを大事にして長く続けられたらなと思います。
居場所作りに関しては、あるってことが安心で、人がいるってことが大事なので、行けなくても行こうとしている人がいるかもなので、人が来ないからうまくいかないということではないと思います。
思い切って踏み出して欲しいし、目に見える成功じゃない部分を見られるように意識して見てください。
9、最後に、みかさんのように自分を生かして多面的に活躍したい!いろんなことしたい!というHSPHSSさんへのメッセージをお願いします。
人生何が起こるのかわからないのと、1回しかないです。
折り返しすぎたので私は余計に考えるのですが、思い切ってやりたいことをしたらいいし、まず自分がどんな人か知ってみることから始めるといいと思います!
あとは、私はこないだ色彩の資格を取ったので、色のセラピストでもあります。
色を意識して考えると、日常が豊かになったりします。
いろんな捉え方ができるHSPさんにとっては、共通認識できる色の方がわかりやすいかな?と思います。
赤の人だからね、という方がわかりやすいことってあるんです。
色も合わせて学ぶと、頭の整理がつくかもというのと、それが速いかもしれないです。
先生もおっしゃっていましたが、色は先にあるものだけど、当たり前すぎてあまり広まっていないのも事実です。
torieのメンタルトレーナーは過去に加えて未来まで見るからすごいなと思います。
色彩良かったのでおすすめです。
10、これ以外に、伝えたいことがあればフリートークでどうぞ。
HSPHSSの働き方の続きで、自分にあった場所を見つけるためにも、自分を知ることと、人の3倍であることを知ることが大事!
HSPHSSは同じ人種に会うのが大事!
こればっかりはなんぼ勉強してもだめで、できたらHSPHSSかつ成功している人に会う!
会ったらすべてがすぐ進むので、生身の人間に会ってください。
HSPHSSさんはすごいので、人生の進展のスピードが違います。
だからHSPHSSさん限定な活動もすごく必要と思います。
HSPは知っているけどこのHSSのほうを知らない人がけっこう心を痛めている傾向にあって、でも、それさえ知ったらあとは進みます。
子どもたちもHSCさんの中には動きたい子(HSPHSSさん)がいるので。
HSPHSSの存在って大きくて、HSSも理解できてHSPも理解できるので、行動できる人でもあるし伝えられる人でもある。
それを知って動くことで生まれるものがあります。
この人たちが上手に動いていれば、共感しながら上手に立ち回れるので。
そこをうまく使ってくれたらいいなと思ったりもします。
だから、まずは、おなじHSPHSSの人に会うことです。
あとは、私のいる滋賀はHSPベーシックを受けている方が続々動き出しています!
若い世代も求めていて、大学生さんがHSPベーシックを受けたということもありました。
関西の人はHSPのことを教えてくれる人を探しているし。
若い人たちはもっとフラットにHSPを受け入れてくれると思うし、そのための活動も必要です。
そんなふうに、動いている人がいることと求めている人がいることも知れればもっと広がるかなと思います。
廣瀬 奈緒
世界初の【HSPHSSさん専門の励まされる参考書】がコンセプトのHSPHSSさん本、HSPの移住女子ブログにて好評発売中。(⬇︎右下のプロフィール詳細をクリック▶︎ブログから見られます。)世界をエネルギーで満たす人。HSPカウンセラー。HSP才能開発サポーター。23歳まで何不自由ないエリートな肩書きを持って生きてきたが、合わない会社で働きすぎ、2回うつになる。その後はじめて何者でもない自分と向き合い、これ以上落ちないならと捨て身で始めた撮影の全国コミュニティが好評で、好きを生きる楽しさと生きがいに目覚める。初めて生きている実感がわく。その後ももがく中で、自分はHSPだと気づき、「HSPの星よ。」の言葉を胸に、HSP才能開発サポーターとしてHSPの方が毎日好きなことをして幸せに生きる方法を伝導中。人がつながりあって安心・繁栄していける仕組みづくりが好きで、そんな場所づくりをオンラインオフラインともにして、眺めて幸せに生きている。世界のHSPの方をつないで、情報と優しさに溢れた世界を実現したい。書くことと読むことが大好きで、毎日1冊以上本を読みながら、ずっとなにかを書き続けている。